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ビジネスマン握手

「今後とも」のビジネスでの使い方や「引き続き」との違いは?メール例文も紹介!

ビジネスメールの締めの言葉として使用されることが多い、「今後ともよろしくお願いいたします」という文言。

普段の仕事の中で何気なく使っている方も多いと思いますが、正しい使い方をご存知でしょうか。

また、似たような表現で、こちらもよくビジネスシーンで出てくる「引き続きよろしくお願いいたします」がありますが、「今後ともよろしくお願いいたします」と「引き続きよろしくお願いいたします」の意味や使い方の違いも正確に説明できますでしょうか。

そこで今回は、『今後とものビジネスでの使い方』や『今後ともと引き続きの違い』について、また『今度ともを使ったメール例文』についてご紹介します。

ビジネスで今後の良好な関係性を築いていく上で、重要な表現となりますので、ビジネスメールなどで使える例文を交えて説明していきたいと思います。

「今後とも」の読み方と意味

「今後とも」は「こんごとも」と読みます。

「今」は「現在」という意味があり、「後」は「そののち」という意味があります。

「とも」は「同じ」という意味で、3つとも名詞です。

よって、「今後とも」は、「現在から後も同じく」という意味で、「今後ともよろしくお願いいたします。」は、「現在から後も同じようによろしくお願いいたします。」という意味の敬語表現です。

「今後とも」のビジネスシーンでの使い方

「今後とも」は、取引先の相手との別れ際や、ビジネスメールの締めの言葉としてよく使われる言葉です。

特に後者で使われることが多く、メールの結びに「今後ともよろしくお願いいたします。」と入れることは、メールの初めの文章に「いつもお世話になっております。」と入れるのと同じように、ビジネスメールでの常套句となっています。

「今後とも」は前述したように、これから先のことについてよろしくしたいとお願いする言葉ですので、現在のお付き合いをこれから先も続けていきたいという気持ちを相手に伝えたい際に使われます。

また、この気持ちをさらに強めた言い回しとして、「何卒」という言葉を使うこともあります。

「何卒」という言葉には、「どうか」「なんとしても」という意味がありますので、切実な願い入れの気持ちが追加されます。

  • 「今後ともよろしくお願いいたします。」
  • 「今後とも何卒よろしくお願いいたします。」

下の文の方が、よろしくお願いしたい気持ちが強調されていますよね。

「何卒」は「今後とも」に接続せずに、単体でも使います。

「何卒お願いいたします。」と言った場合、「どうかよろしくお願いいたします。」という意味です。

例えば、こちらの提案を相手方に了承してもらいたい際等に使うと、こちらの真剣な気持ちが伝わりやすいため有効です。

「今後とも」と「引き続き」の違い

「今後とも」の類語に「引き続き」という言葉があります。

「引き続き」も「今後とも」と同じく、これから先のことについて話す時に使われる言葉です。

「引き続きよろしくお願いいたします。」と言うと、「これから先も同じようによろしくお願いいたします。」という意味になり、「今後とも」とほとんど変わらない意味合いです。

しかし、この2つは使うシーンが少し違います。

「今後とも」を使うのは、取引が終了した時等、未来のことについてお願いする時です。対して「引き続き」を使うのは、現在進行している取引がある時、そのことについてお願いする時です。

取引が終了した時に、「引き続きよろしくお願いいたします。」と言ってしまうと誤解が生じてしまいますから、「今後とも」を使うようにしましょう。

「今後とも」をメールで使う際の例文

今後ともをビジネスメールに於いて使用する際の例文をご紹介いたします。

  • この度は、弊社のためにご尽力いただき、誠にありがとうございました。
    今後ともよろしくお願い申し上げます。
  • 若輩者の私ですが、皆様のご要望に沿えますよう、努力する次第です。
    今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
  • 今後とも変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
  • 今後とも変わらぬお付き合いをさせていただきたく、何卒よろしくお願いいたします。
  • 今後ともお引き立てくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

ただの常套句だと思わずに、次のビジネスにつなげるための重要な一言であるということを意識して使っていきましょう。

「今後とも」を使う際の注意点

万能に使えるように思える「今後とも」という言葉ですが、使わない方がいいシーンもあります。

まずは、自分がミスをした時に、お詫びのためのメールを出す時です。

【謝罪する場合】
「~の件についてご迷惑をおかけいたしました。誠に申し訳ございませんでした。今後ともよろしくお願いいたします。」という文章を送ってしまうと、人によっては、厚かましさを感じる可能性があります。

全てがそうとは限りませんが、考えうるリスクは避けた方が良いでしょう。

一般的にお詫びのためのメールを出す際は、「今後とも」は使わずに、「この度は、大変申し訳ございませんでした」等の謝罪の言葉か、

「ご期待に添えず、大変申し訳ございませんでした。この度は誠にありがとうございました。」等、トラブルに対処いただいたお礼の一言をつけるのが適切です。

【継続的な付き合いをしない場合】
また、一度限りの仕事相手にも、「今後とも」という言い回しは避けるようにしましょう。

今回までで関係が終了するところに、今後の付き合いを示唆する「今後とも」を使うと話しがおかしくなってしまいます。

こういう時は、「今回はご尽力いただき、誠にありがとうございました。失礼いたします。」と締めるとよいでしょう。

はじめての相手に対して「今後とも」は使って良いのか?

もう1点、「今後とも」の使い方で気になるのが、初めての相手に初めての挨拶において使ってもいいのか、という点ですよね。

結論から言いますと、使っても問題ありません。

実際に初対面の方にお会いして挨拶をする際にも、「〇〇です。これからよろしくお願いいたします。」と声をかけることが当たり前なので、むしろこれは最初の挨拶の際に言わねばならない一言です。

これからの関係を築いていくために、ぜひ使ってください。

注意すべき点は、最初のあいさつにあります。

ビジネスメールに於いて、「はじめまして」という言葉はあまり使いません。

初めての挨拶のメールを出す場合は、「突然のメール失礼いたします。」や、「初めてメールを送らせていただきます。」という言い回しをしましょう。

「今後ともよろしくお願いいたします」への返し方

「今後ともよろしくお願いいたします」や「引き続きよろしくお願いいたします」と相手に言われた場合、どのように返事をすれば良いかも、ここで押さえておきましょう。

  • こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
  • こちらこそ、よろしくお願いいたします。

「こちらこそ」は、相手に同じことを伝えようとする場合に使います。自分からむしろ言うべきという謙遜したニュアンスが含まれますので、相手に良い印象を与えることができます。

これからの良好な関係性を築いていくためにも、相手から言われた場合には、ぜひ使ってください。

「今度ともよろしくお願いいたします」の英語表現

「今後ともよろしくお願いします」の英語表現は以下になります。

  • Thank you for your continued support.
  • We appreciate your continued support.
  • I’m looking forward to working with you.
  • I foresee a wonderful relationship moving forward.

まとめ

今回は、「今後とも」という言葉について、詳しくご紹介させていただきました。

ビジネスにおける常套句として何気なく使っている「今後ともよろしくお願いいたします。」というフレーズですが、詳しく学習してみると、意味合いを理解して使わないと失礼にあたることもある言葉でしたね。

常套句だからといって安易に使用せず、意味合いを踏まえたうえで使っていきましょう。

言葉の意味を考えて使用することは、相手の気持ちを慮ることにつながり、あなたのビジネスを高みへ向上させていくツールになるでしょう。

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